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私は20代の中盤頃に某有名外資系企業に派遣社員として勤務していました。
しかし、その企業は誰もが知っているほど大手の会社だったのですが、
働いてみるとその実態は、かなりのブラック企業だったのです。

結論から言うと、そこで私はうつ病やパニック障害を患い、
それまで生きてきた時間の中で本当に辛い思いをすることになりました。

今回はそんなブラック企業で働いていた頃から病気を患い、それからどのように日々を過ごしていったのかという体験談をお話ししていきます。

出世を目指し一生懸命働いた結果手に入れたもの

私は当時の某有名外資系企業に入った時は派遣社員としてでしたが、
成績優秀なものは派遣先の超大手外資系企業に就職できるチャンスが待っておりました。

実際に派遣会社でしっかりと結果を残した人達が何人も
その大手企業に就職していたのです。


学歴や職歴も中途半端で、年齢もそこそこの私としては、
これが最後の出世のチャンスとばかりに、一生懸命働きました。

しっかりと目標を定め、その会社で日々仕事を真面目に取り組み、
その結果私は目標を達成することができたのです。

念願通りに、超大手外資系企業に就職することができたのでした。

年収もアップし社会的なステータスも手に入れることができましたが、
しかし、待っていた現実はそう甘くはなかったのです。


会社から要求される成績、数字至上主義である厳しい態勢は、
ものすごいプレッシャーとストレスが私を日々襲うようになっていきました。

とにかく成績を維持しなければ、首を切られてしまう・・・。
毎日のミーティング報告で怒られる・・・。

そんなことを考える度に焦り、徐々に精神的に圧迫されていったのでした。


精神面ではそのようなプレッシャーが掛かり、
それを撥ね退けるため、成績を維持するために休日出勤する事もしばしば。
家に帰っても仕事をし、寝ても覚めても会社の成績のことばかり考えていたのですね。

会社は残業を禁止していましたが、数字至上主義である以上、
残業でもしなければ結果を出すことはできません。

当時の私たちは残業代のことど考えもせず、
とにかく成績のためにプライベートも無く、四六時中仕事に没頭していたのでした。
今時のブラック企業と呼ばれる会社と同じような体制だったと記憶しています。


そんな日々が数ヶ月続いた結果・・・。

ある日突然、全く経験したことの無い発作が襲ってきたのです。


様々な病院で診断し、最終的には心療内科を受診した結果、
パニック障害を患っていました。

実際にパニック障害になった人でなければ、
外見的には特に変わった様子はありませんので、その辛さは理解できないかと思います。

パニック障害になると、パニック発作が断続的に襲ってくるのですが、
それが尋常ではないほどの恐怖なのです。

死んでしまうのではないか、このまま廃人になってしまうのではないかと思わされる恐怖・・・。

これが頻繁に襲ってきます。そしてまた発作が起きるんじゃないかという予期不安にも悩まされ続けることになるのです。


やはりこのような状態では当然ながら普通に仕事を出来るはずも無く、
私はパニック障害の治療に専念するため、会社を辞める決意をしました。

これは念願の大手外資系企業に就職してから、
ほんの数ヶ月以内の出来事です。

環境を変えればすぐにパニック症状は改善されると思っていた

仕事を辞め、プレッシャーから解放されたリラックスした環境に身を置けば、
すぐにパニック障害は治り、発作も出てこなくなると思っていました。

ところが実際はそんな簡単なものではなかったのです。


退職後も継続して発作が起き、むしろ会社を辞めてからの方が、
パニック障害や自律神経の不調は悪化していく一方でした。

パニック発作の間隔も短くなっていきましたね。

私は本来、薬に頼ることが嫌だったので、
当初は心療内科への通院はしなかったのですが、
さすがにこのままでは精神がボロボロになって廃人になるという恐怖を覚えたので、意を決して心療内科から治療薬を処方してもらうことにしたのです。


その結果、少しずつ症状は緩和されていきましたが、
この後半年間はパニック発作の恐怖に怯え、まともな社会生活を送ることができなくなってしまったのです。

パニック障害を患ってからの人生はどうなってしまったのか

会社を辞めてから半年間、常に発作の恐怖があったため、
再就職はおろか、アルバイトにも就けない日々が続きました。

タバコもお酒もやめ、治療に専念しましたが、
やはり半年間はまともに仕事につける病状ではなかったのです。


しかし、私は自分の人生をやり直したかった。

何故、こんなにも辛いことが自分の身に起きるのだろうと何度も思いましたが、
それでも起きたことは仕方がありません。

死の恐怖を感じてはいても、死ぬわけにはいかない。

前に進みたい一心で、治療と再就職の道を模索し続けました。


そしてその結果、パニック障害はほぼ完治。
このブラック企業体験の出来事から5年以上経った今でも、
一度も発作は出ていません。

確かに自律神経の不調はたまにはあるものの、
見事に社会復帰を果たし、現在では以前よりも良い待遇で働きやすくストレスの無い環境の職に就くことができています。

この地獄のような職業体験から自分は様々な角度で成長し、
物事の判断も付くようになったと実感しています。

諦めなければ人生は何度もやり直せる

ブラック企業と言われる会社で働き、短期間でパニック障害になってしまったことは本当に辛い経験でした。

しかし、その体験は私が本当の仕事や本当の人生に出逢うために必要なことだったのではないかと、今となっては心から思えるのです。


現在の私は心から楽しいと思える仕事に就き、時には大変だと思うこともありますが、充実した毎日を送ることができています。

あの時、パニック発作の苦しみや、働くことのプレッシャーやマイナスイメージに負けて、前に進む意欲をなくしていたら、今のような充実感や楽しさは全く得ることができなかったでしょう。

どんな辛い経験も投げやりにさえならなければ、全て人生の肥やしに、自分にとってプラスになると思っています。

今の職場でも、これまでの経験や考え方が生きていますし、ブラック企業で働いたりパニック障害になったことが私の財産とさえ思えるほどです。

決して諦めずしっかり前を向いていれば、どんなことでも乗り越えられるものだと身を以て実感しました。